子育ては心理学でラクになる
どーもまつまつです。
今日の本の紹介は
子育てシリーズ第4弾プラスDaiGo氏シリーズ第3弾
子育ては心理学でラクになる
です。
この本でもDaiGo氏の「心理学」が「子育て」にも応用されて紹介されています。
その中でも子育ての成功を決めるは「ウィルパワー」であり、以前自分を変える教室でも紹介した「やる力」「やらない力」「望む力」が子育ての成功を決めると言っています。
また、親が、「ウィルパワー」を中心とした思考、習慣を行うことで、それが子供に感染するように移り、親子共々幸せになれると言っています。
あと、目的を達成し、なりたい自分になるため、人間関係を良好に保つためにもう一つ必要なものとしてこの本では「自己認識」を挙げています。
「自己認識」とは自分自身を理解することです。
人が何かを決めるときに意志力が必要となるとき「私は今、意志力で何か決めようとしている」と認識しなければなりません。そうしないと、誘惑に乗ることを選んでしまうかもしれません。つまり、「自己認識」がなければ、ウィルパワーを発揮することができないとこの本では言っています。
以上が大体の本の内容なのですが、その他で気づいた点を紹介します。
・しちゃダメというと1.5倍したくなる
・何度も言いたい、やる気を引き出す7つの言葉
・「キュリオシティ」で子どもの心に火がつく
・しちゃダメというと1.5倍したくなる
子どもも大人と同じで、「やるべきこと・やってはいけないこと」があります。それらは得てして、 やるべきことは退屈なこと、やってはいけないことはラクなことです。
そこで「やりたくないけどやる」「やりたいけれどやらない」という葛藤が生まれます。それを乗り越えるのが、ウィルパワーです。
この葛藤を子どもに乗り越えてほしいと親が思うのは、正しい要求です。
しかし、こういう「正しいことを正しくない相手に要求する」時、人は無意識のうちに命令形を使ってしまうとこの本では言っています。
しかし、子どもの方は命令されると「それには従いたくない」という気持ちが生まれます。親子の間ならその傾向は強くなり、反抗期の時は目も当てられません。
誘惑に負けやすく、ラクな方に流れたくなる子供を導くためには「正しい方向に行け」と命令するのではなく、自分の意志で正しい道を歩いていると「錯覚」をもたらすことのできる親になることだとこの本では言っています。
・何度も言いたい、やる気を引き出す7つの言葉
この本では、子供が自然にやる気になれる「魔法の言葉」を7つ紹介しています
1、どうしたの?
子供は基本的に「わかっていほしい」と願っているもの。何かいつもと違う心理状態でいる時、それを的確にキャッチして「どうしたの?」と声をかけることで、「いつもあなたを見ているよ」というメッセージを送ることと同じになり、自信を失いがちな子どもを勇気づけるとこの本では言っています。
2、なぜ?
子どもはときどき、大人が理解できないことをしでかすものです。壁に落書きをしたり、外出先で大騒ぎをしたり、友達に暴力をふるってしまったり・・・
どれも「してほしくない」ことであり、「悪い行い」です。その時親から飛び出してくる言葉は「コラ!」「ダメ!」という叱責の言葉です。
しかし、それ以前に「なぜ?」があったはず。なぜそういうことをしたのか。なぜそう思ったのか。シンプルに「知りたい」という態度で子どもの心に問いかけてみましょう。
そうすることで、つたないながらでも子どもは自分の感情を言葉にしようとします。そのことが子どもの感情を引き出し、心を解放させると言っています。
3、どうする?
子どもはまだ判断力が未熟で、なかなか決めることができません。例えば朝起きた後に、何に着替えればいいかわからず、パジャマのままでいる姿はよく見る光景です。
そこで親がやりがちなのが、「これにしなさい」と服などをセットにして出してしまうこと。
これは子どもにとっては「ラク」なことです。しかしこれが続くと、自分で何も判断できない子どもになり、あらゆることに対して「どれがいい?」と聞くようになってしまいます。
そうしないために「どうする?」と問いかけます。ここで重要なのは「今の自分の気持ち・自分の意見はどうなのか」ということであり、「今はわからない」というグレーな回答でもいいのです。
4、わかるよ
子どもは言葉を通して自分の気持ちや意見を伝えたり、相手のことを理解する言語能力が未熟です。なので、自分が言いたいことをうまく表現できないからこそ、しっかり話を聞いて言いたいことを引き出してやることが大切と言っています。
何か悪いことをしてしまった時、先ほど紹介した「どうしたの?」という問いかけで、子どもの言い分を聞きます。
そして、「わかるよ」という声かけで、一旦気持ちを受け止めて、その上で「いけない」ことを伝えたり、一緒に解決策を考えてみるといいとされています。
5、そうだね
例えば、テーブルの端に水が入ったコップを置いてしまっていて、それを子どもが倒してしまった時、子どもの中では、「コップを倒してしまった」→「コップが倒れて水浸し」→「大変なことになった」と頭の中がパニックです。こんな時に親から「こんな端に置くから、倒しちゃうんじゃないの」と怒りと未然に防げたことを一気にぶつけられては、大混乱です。
親としての正解は、コップが倒れる前に「こんなところに置いたら倒れるよ」と指摘してやること。もしそれができなかったら、まずは子どもと一緒に淡々を水を片付けること。その上で、「端に置いたからコップが倒れちゃったね」と指摘し、「なぜコップが落ちたと思う?」と考えさせます。そこで、子どもが答えを導き出せたら、「そうだね」と認めてあげましょう。
「そうだね」という言葉は肯定の言葉です。間違ってしまった子どもは、否定されることに敏感になっています。だからこそ、「肯定の言葉」で受け入れたあげることで、間違いをあらためる勇気が生まれるとこの本では言っています。
6、すごいね
「親として子どもをきちんとしつけること」と考えがちな親は結果として「子どもを否定する親」になってしまいがちです。
親が子どもに対して何よりもしなければいけないことは、子どもの全てを受け入れて、肯定することです。
そこで、子どもを受け入れて、肯定しているというメッセージとして「すごいね!」という言葉があります。
しかし、ここで間違ってはいけないのが「すごいね」という言葉を決して結果に対しては使ってはいけないということです。
理想は「結果が出る前に、素早く・的確に褒めること。」「量より質を褒めてあげること」とこの本では言っています。
7、ありがとう ごめんなさい
この二つの言葉は人間関係をスムーズにし、場の空気を和らげる魔法の言葉と言えます。そして、この二つの言葉は「しつけの基本」として繰り返し教えておられる方も多いと思われます。
しかし、子どもにこの二つの言葉の大切さを教えている親自身はどうなのでしょう。外出先で、はたまた親自身が子どもに対して「ありがとう」「ごめんなさい」を言えているでしょうか?
親だって人間です。間違えることは当然あります。どんな立場の人でも、間違いを犯した時はきちんと謝ること。そして謝罪をされたら受け入れ、過ちを許してあげること。
このことを親子の間で当たり前に行えるようにすることで、居心地のいい家庭ができるとこの本では言っています。
・「キュリオシティ」で子どもの心に火がつく
行動心理学では、人が何かを始めようとする時に心を突き動かす「好奇心」は「キュリオシティ」と呼んでいます。何かに出会い、心を激しく引きつけられる。それが「好奇心」の始まりです。その「好奇心」から夢を持ち、実現していくのです。
そこでこの本では、夢を実現させるための3つのポイントを紹介しています。
1、興味
人が何かを始めようとする時、なにはなくとも必要なものは「動機」です。そして何よりも強いのが「面白そうだからやりたい」というシンプルなものです。
しかし、親ができることは「子どもが興味を持ちそうなもの」を見つけるまで。あとは子どもに任せるしかありません。
もし親が「これをやらせたい」がある時は、実際にやっているところを見せるなどしてその魅力に触れさせ、「面白そう!」という気持ちを起こさせるのが、失敗しない秘訣であるとこの本では言っています。
このようにして、様々なものを見たり触れたりするうちに、いずれ「これって面白そう!」という、興味を引きつけられるものに巡り会うはずです。
2、選択
子どもは無限の可能性を持っています。なろうと思えば、なんでもなれる、それが子どもです。しかし、裏返せばその「無限」とは、実は「何もない」ことと極めて近いものだとこの本では言っています。
可能性とは、無限の状態からしぼり込み、そこに「道」を見つけること。そのために必要なのが、「選択と決断」であるとこの本では言っています。
このとき、親がやってしまいがちなのが「選択肢をしぼる」ことです。その一方で、「自主性を重んじるから」と言って一切口出ししない親もいます。
その中で親はどうするべきか、それは「子どもの前にあるテーブルに選択肢を並べる」ことだと言っています。
ここで親は子どもに「選択肢」を与えてあげるのですが、ここでも注意しなければいけないのが、未来に向かって広がる選択肢と、未来が狭まりひとつのゴールにしかない選択肢を与えること。もちろん与えるべきは前者であるとこの本では言っています。
3、期待
子どもに期待すると、それがプレッシャーになって子どもがつぶれてしまわないかと心配する親がいます。しかし、全てがそうというわけではなく、子どもの得意なことを見極めた上で、「あなたならきっとでき!」と期待することは子どもを勇気付け、一歩先へ踏み出すことを後押しできることもあります。
ここでの上手な「期待」のかけかたは「比較優位」で得意なことを見つけて伸ばしていくこと。他の誰よりも優れていることを見つけることができれば、その子の「個性」になると言っています。
以上がこの本を読んで気付いたことです。
総じて思ったことが、やはり、子どもにしっかり向き合ってあげて、得意なところはどんどん伸ばしてあげて、苦手なところは声をかけ、手を差し伸べてあげる。何か子どもにしてほしいことがあるならば、親自身が手本となって行ってみる。
その積み重ねが、子どもの無限の可能性から自分のやりたいことを見つけていき、子ども自身の手で幸せになっていくのかな?と思いました。