雑談と相談で結果を出す!!!「ザッソウ 結果を出すチームの習慣」③
どーもまつまつです!!!
今日の本の紹介は
倉貫義人氏の
ホウレンソウに代わるザッソウ 結果を出すチームの習慣
第3弾です!!!
ザッソウ 結果を出すチームの習慣 ホウレンソウに代わる「雑談+相談」
- 作者: 倉貫義人
- 出版社/メーカー: 日本能率協会マネジメントセンター
- 発売日: 2019/08/31
- メディア: 単行本
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目次
過去の記事
本の構成
第1部 「ホウレンソウ」よりも「ザッソウ」
第2部 「ザッソウ」でチームの成果は上がる
第3部 「ザッソウ」しやすい職場の作り方
第4部 チームと人を変えていく「ザッソウ」
後半で気づいたこと
チームワークの7つの段階
人が集まるだけではチームにはなりません。率直に言い合える関係性は、どうやって構築されるのでしょうか?
そこでこの本では「チームワークの7つの段階」を紹介しています。この段階は株式会社スコラ・コンサルトが提唱しているものです。チームワークの段階を「氷山モデル」で7つの段階に分けて紹介しています。
レベル1 知っている(Know each other)
お互いの存在を認識しているだけの状態です。まだ会話はしていません。
レベル2 話をする(Share casual conversations)
日常的な会話をしている関係です。しかし、挨拶をして他愛のない雑談をする程度です。
レベル3 理解する(Understand one another)
お互いの性格や考え方などを理解し合っている状態になります。このレベル3まで実現することで、一緒にいて居心地のよい状態を作ることができます。しかし、成果を出す、新しい価値を生み出すまでにはいたりません。
レベル4 共通のゴールを持つ(Share a common goal)
チームとしてのビジョンや目的、価値観や知識などを共有している状態です。これまで見ている先がバラバラだった集団が、同じ目線で同じ方向をむいて連携しているチームになります。
レベル5 相談する(Consult across domains)
お互いの存在を認め合うことで相談したいと思うようになり、信頼されて相談されると真摯に知恵を出そうとします。
レベル6 協力する(Deal with conflicts)
ここまでくると「共通の目的の実現こそが最優先」と共有されるので、利害関係を超えて協力し合うこともいとわなくなります。
レベル7 新しい価値をともに生み出す(Create new vlue)
それぞれがチームを自分ごととして捉え、目的達成のために成果に向き合っていくことで、お互いが「戦友」のような関係性になります。ソウなると有意義なザッソウを通じて新しい価値を生み出すコラボレーションもできるようになります。
ザッソウしやすい心理的安全性の高め方
ザッソウをしやすくするための要素として「心理的安全性」が高いことを挙げましたが、その心理的安全性を高める取り組みをこの本では9つ紹介しています。
1、チームの目標がはっきりしている
2、適度に対話しやすい人数である
3、強みを知り、認め合っている
4、強みだけでなく、弱みも見せる
5、プライベートなことも共有している
6、情報がオープンになっている
7、判断基準と価値観が共有されている
8、リアクションの意識が揃っている
9、「肯定ファースト」と「NOと言うこと」
関心を引き出すザッソウのフレームワーク「YWT」
メンバーの関心をザッソウで上手に引き出すためのフレームワークとして「YWT」が紹介されています。YWTは、「やってきたこと(Y)」「わかったこと(W)」「次にやること(T)」の3つの頭文字をとったものです。
まずは「(Y)やってきたこと」からです。「どんなことをやってきたのか」をメンバー自身の言葉で話してもらいます。どんなことでもいいので、本人に語ってもらうことで、何がその人にとって印象的な出来事として残っているかがわかります。
次に、「(W)わかったこと」を一緒に考えます。やってきたことを読み解いていくと、何が好きな仕事なのか嫌いな仕事なのか、得意・苦手なのかがわかってきます。
最後のわかったことからの「(T)次にやること」を考えます。わかったことを土台にすると、自分が次にやることは自然とあぶり出されてきます。
思いつきで次にやることを出しても、結局やらなくなってしまいます、大事なことは、やってきたこと・わかったことから導き出すことです。
このようにして「YWT」を使ったザッソウをすることで、本人が本当に関心のある仕事を知ることができます。
自己組織化されたチームの育て方
現代社会において、仕事に創造性が必要になってきており、計画通りに手を動かしているか「管理」するようなマネジメントから、個性や強みを活かしながら成果を出させるマネジメントへと変化が求められるようになってきています。そして、その先にあるのがチームの「自己組織化」です。
自己組織とは元々自然現象をモデル化した際に使われる言葉ですが、それを組織やチームへ適用して考えると、組織を構成しているメンバーそれぞれが、ミッションや目的を達成するために、自律的に考えて行動しつつも相互に助け合い、作用し合っている状態と考えられます。
この自己組織化が進むと、現場で起きた問題などを、現場で個々が判断できるようになり、旧態のとした組織構造に比べて、圧倒的なスピードを実現できます。このことにおいてこそ、従来の形式的な場を通じた情報共有よりも、その場その場で行われるザッソウの方が有効に働くのです。
こうすることで、チーム全体の情報共有も、メンバー同士の雑然とした会話が連鎖的に行われて、なんとなくチーム全員が知っているような状態になっていくネットワーク方になります。
ザッソウはその情報が流れる媒体になっており、自己組織化されたチームを育てていくためには、ザッソウを使った情報共有から始めましょう。
おわりに
以上が前半を読んで気づいた点でした。やはり、普段から他のメンバーとコミュニケーションをとることで、チームの心理的安全性を高め、気軽にザッソウを繰り返して、お互いの価値観を共有していくことが、ゆくゆくはチームのメンバー一人一人が自分たちで考え、決断できるようになっていくことがわかりました!!!
次は後半を紹介したいと思います!!!
ザッソウ 結果を出すチームの習慣 ホウレンソウに代わる「雑談+相談」
- 作者: 倉貫義人
- 出版社/メーカー: 日本能率協会マネジメントセンター
- 発売日: 2019/08/31
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