子育ては諭吉に学べ
どーもまつまつです。
今日は子育て本第3弾として
齋藤孝氏の
子育ては諭吉に学べ
を読みました。
1万円札の肖像画でも有名な「福澤諭吉」から子育てについて学ぼうという本です。
福澤諭吉は「学問のすすめ」の著者でも有名で、かの名門私立大学の「慶應義塾大学」の創始者の方でもあります。
その「福澤諭吉」の数々の著書の中から子育ての基礎を学ぼう!
という本です。
この本の構成としては教育を5章で構成され、
まずは獣身を成して後に人心を養う
(すべての基礎は身体にあり)
家風こそ無上の良教師なれ
(家風で品格を育てる)
独立自尊の人格たれ
(独立のための実学を身につけよ)
人にして人を毛嫌いすることなかれ
(交際は広く持て。親友はいなくてもいい)
教育の力は唯人の天賦を発達せしむるのみ
(子どもに多くを求めない)
です。著書や考え方は明治時代のものですが、今の時代にも十分に通ずるものがあると思います。
この大きなたいとるだけでも、教育に対して学ぶことがあると思いました。
この中でも気づいた点・行動したい点を紹介したいと思います。
・品格のある家風が清廉潔白な子どもを育てる
・家風とは土壌であり、光や空気である
・組織でぶら下がるだけの人間になってはいけない
・品格のある家風が清廉潔白な子どもを育てる
この本では「一家団欒」が家庭の基礎であり、家庭では知識を無理に叩き込むより、家庭内の気風をよくする事が大事だと述べています。
ここでいう「一家団欒」とは「品格」を持った凛とした背骨のあるものとされています。
そしてその「品格を高くする」ということは、決して子どもの頭をよくする事ではなく、福澤の言葉を借りると
「家風を美にして子どもの美質を発育せしむべし」
としています。
どういう事かというと、生き方においても、行動においても節度を保ち。美しくあることを重んじること。これが「品格」を育てるとしています。
また、家庭とは子どもにとって安らげる場所であり、誇らしく思える場所でないといけないとこの本では言っています。
この家に生まれてよかったと子どもが思う、自分の家を誇りに思えることで、他からの悪い影響を受けにくくなると言っています。
こうした家で子どもが育つと、「強壮活発、清浄潔白(表裏がなく、スッキリしている)」な子になるとこの本では言っています。
このように家風(家の雰囲気)をよくすることで「品格のある」(節度があり、かつ強壮活発、清浄潔白)子どもに育てていければと思いました。
・家風とは土壌であり、光や空気である
先ほどにも書いたように「家風」とは家の「雰囲気」であり、自由な家風が良いと言っています。
福澤が生きた江戸〜明治時代ではまだ、封建時代の名残もあり、家長である父親が中心にした序列や、女は男より下というのは当たり前の時代でした。
その中で福澤は家庭の基本は夫婦であり、その夫婦が尊敬しあって和やかに過ごすのが良いと言っています。
福澤の言葉を借りると
「夫婦の間敬意なかるべからず」「親愛の外に敬意なかるべからず」
=お互いに敬意が必要
と言っています。
夫婦の互いを認め合うその気持ちが家風を作り、子どもを育てると言っています。
「子育ては植物を育てるのに似ている」と齋藤氏は言っています。
イメージで言えば、身体を発育させるのが動物のイメージで、家風を作るのは植物のイメージでとらえられると言っています。
家の雰囲気が植物の土壌になり、光となり、空気になって大樹をすくすくと育てるイメージです。
このように家の家風(雰囲気)を夫婦互いに尊敬し合いながら、和やかにする事が、子どもに対して安らげる空間になり、その土壌ですくすくと子どもたちに育ってもらいたいと思いました。
・組織でぶら下がるだけの人間になってはいけない
福澤のいう教育の大きな目的として「独立心を養う」事だと言っています。
福澤の言葉を借りると
「独立自尊の人格たれ」
という事です
福澤は個人も家庭も国家もすべてが「独立」すべきであると言っています。
この「独立の気概」をエネルギーにして仕事に勤む事を考えれば、福澤に学ぶのであれば、学歴主義は無意味だという事がわかります。
「あなたは何ができますか?」という問いに
「私はこれができます」と言える人間になれとこの本では言っています。
常に「独立心」を養い、たとえ会社が潰れても、自分は生き残ってみせるという気概と独立心が大事だと言っています。
そのためには会社にいる間は会社のために頑張らないといけません。
そして子どもを育てる親の立場で考えると、どんな組織に行っても必要とされる人になるような教育をという事です。
以上がこの本を読んでの気づいた点・行動したい点でした。
この本は子育てに限らず、これから自分が社会で生活していく上でも大事な事が載っている本だと思いました。