まつまつの徒然日記

どーもまつまつです。 一児の父として日々理学療法士として奮闘中です! 日々の記録やアウトプットとしてブログ始めてみました! 興味のあること ・理学療法について ・育児について ・読書について 色々更新していこうと思います! 最近の読書では(習慣化、読書法、マインドフルネス)の本を中心に読んでいます。 またオススメの本があれば教えてください!!!

マインドフルネス&スキーマ療法(認知行動療法)③

どーもまつまつです!!!

 

今日は認知行動療法のまとめの中で

 

マインドフルネスとスキーマ療法

 

についてまとめていこうと思います!!!

 

第3弾です!!!

 

このまとめには以下の本を参考にしています。

 

 

 

 

 

では行ってみましょう!!!

 

目次

 

 

 

 

過去の記事

 

mezasematsu.hatenablog.com

 

 

mezasematsu.hatenablog.com

 

 

 スキーマ療法の2つのモデル

そして、そのスキーマ療法のアプローチには「オリジナルモデル」と呼ばれる、早期不適応的スキーマ理解と回復に焦点をあてる方法と、「モードモデル」と呼ばれる、スキーマモードという概念を中心とするアプローチ方法がこの本では紹介されています。

 

オリジナルモデルのスキーマ療法

「オリジナルモデル」は従来のスキーマ療法における中心的なアプローチになります。

 

自らの持つ早期不適応的スキーマを理解する

まず自らの持つ早期不適応的スキーマを理解します。それを理解するには、自分の生まれ、育ってきた過去を振り返ることが必要になります。

 

ここでの早期不適切的スキーマの背景には「中核的感情欲求」があるとされ、ジェフリー・ヤング氏は以下の5つのパターンに整理しています。

1、愛してもらいたい。守ってもらいたい。理解してもらいたい。

2、有能な人間になりたい。いろんなことがうまくできるようになりたい。

3、自分の感情や思いを自由に表現したい。自分の意思を大切にしたい。

4、自由にのびのびと動きたい。楽しく遊びたい。生き生きと楽しみたい。

5、自律性のある人間になりたい。ある程度自分をコントロールできるしっかりとした人間になりたい。

 

これらの中核的感情欲求が何らかの形で満たされなかったり、傷つけられた時、早期不適応的スキーマが形成されるとヤング氏は仮定しました。しかし、そこにはその人が生まれもって持つ、「気質的特徴」(生まれつき人懐こい、生まれつき人見知り)も影響を与えることがあります。

 

早期不適応的スキーマ、5領域18種類

ヤング氏は早期不適応的スキーマを以下のように5領域、18種類に分類しています。

 

第1領域 人との関わりが断絶されること

「愛してもらいたい。守ってもらいたい。理解してもらいたい。」という中核的感情欲求が満たされない場合のスキーマ

 

1、見捨てられスキーマ

2、不信・虐待スキーマ

3、「愛されない」「わかってもらえない」スキーマ

4、欠陥・恥スキーマ

5、孤立スキーマ

 

第2領域 「できない自分」にしかなれないこと

「有能な人間になりたい。いろんなことがうまくできるようになりたい。」という中核的感情欲求が満たされない場合のスキーマ

 

6、無能・依存スキーマ

7、「この世には何があるかわからないし、自分はそれらにいとも簡単にやられてしまう」スキーマ

8、巻き込まれスキーマ

9、失敗スキーマ

 

第3領域 他者を優先し、自分を抑えること

「自分の感情や思いを自由に表現したい。自分の意思を大切にしたい」という中核的感情欲求が満たされない場合のスキーマ

 

10、服従スキーマ

11、自己犠牲スキーマ

12、「ほめられたい」「評価されたい」スキーマ

 

第4領域 物事を悲観し、自分や他人を追い詰めること

「自由にのびのびと動きたい。楽しく遊びたい。生き生きと楽しみたい。」という中核的感情欲求が満たされない場合のスキーマ

 

13、否定・悲観スキーマ

14、感情抑制スキーマ

15、完璧主義的「べき」スキーマ

16、「できなければ罰されるべき」スキーマ

 

第5領域 自分勝手になりすぎること

「自律性のある人間になりたい。ある程度自分をコントロールできるしっかりとした人間になりたい。」という中核的感情欲求が満たされない場合のスキーマ

 

17、「オレ様・女王様」スキーマ

18、「自分をコントロールできない」スキーマ

 

これらの自分のもつ早期不適応的スキーマを理解した後は、それらのスキーマを手放し、新たなスキーマを手に入れていく段階に移ります。

 

モードモデルのスキーマ療法

従来のオリジナルモデルでは間に合わなく、特にあまりにも多くの早期不適応的スキーマを持つ人の場合、スキーマの数が多すぎて、かえって理解が複雑になってしまうことがあります。

 

ここでの「モード」とは、正確には「スキーマモード」のことであり、その時にどのようなスキーマがどのように活性化されているかを「今・ここの」自分の状態として「モード」という視点から理解し、よりよい状態に持っていこうとするアプローチです。

 

スキーマモードは4種類に分けられる

モードモデルで扱われる「今・ここ」のその人の状態や反応をヤング氏は以下の4つに分類しています。

 

1、傷ついた子どもモード

このモードは、その人の中の「小さな子ども」の部分が、傷ついて、悲しんでいたり、

怯えていたり、怒ったりしている状態を指します。

例:悲しんでいる子どもモード、泣いている子どもモード、傷ついて怒っている子どもモードなど・・・

 

2、傷つける大人モード

このモードは、これまでにその人を傷つけてきた大人や年長者の声がモードになったものです。

例:理不尽に叱ってくる大人モード、命令ばかりしてくる大人モード、暴力を振るう大人モード、見捨てようとする大人モード

 

3、いただけない対処モード

このモードは、スキーマが活性化した時の対処が、結果的に自分を助けることに繋がっていない時の状態を指します。

例:先延ばしモード、お酒に走るモード、感情を遮断するモード、自傷行為モード、自分の心を無視するモードなど・・・

 

4、ヘルシーモード(幸せな子どもモード/ヘルシーな大人モード)

これまで紹介したモードとは違い、何ら対応する必要のない、その人をひたすら幸せにしてくれるモードです。このモードには「幸せな子どもモード」と「ヘルシーな大人モード」があります。

 

幸せな子どもモード

その人の中の「小さな子ども」がハッピーでいる状態です。

例:喜んでいる子どもモード、安心しているモード

 

ヘルシーな大人モード

その人の中の「ヘルシー(健康)な大人」の部分が、物事や他人の言動をマインドフルに受け止め、落ち着いて対処しているモードです。

 

モードモデルのスキーマ療法の進め方

モードモデルのスキーマ療法の進め方はざっと以下の通りに紹介されています。

1、傷ついた子どもモードの存在に気づく

2、傷ついた子どもモードの気持ちや言い分に耳を傾け、子どもモードを癒す

3、傷つける大人モードと闘い、傷ついた子どもモードを守る

4、いただけない対処モードに気づき、そのモードから抜け出す

5、幸せな子どもモードを育む

6、ヘルシーな大人モードを作る

7、ヘルシーな大人モードを自分の中の中心的なモードとして強めていく

8、ヘルシーな大人モードに助けてもらいながら自分を幸せにしていく

 

 

次回はマインドフルネスでの実際の「ワーク」を紹介できればと思います!!!