人生100年時代の恩恵は受けられるか!? LIFE SHIFT ③
どーもまつまつです!!!
今日の本の紹介は
リンダ・グラットン/アンドリュー・スコット氏の
LIFE SHIFT 第3弾です!!!
この本はAmazonの2017年のビジネス書大賞も受賞しており、世界的にも数多く読まれている本です。
まつまつも遅ればせながらこの本を手にして読んでみたのですが・・・
序章から衝撃的な内容が!!!
「人生100年時代」がいずれ来ることは薄々感じていたことなのですが、その影響が仕事や今後の貯蓄にも影響してくるとは!!!
長生きをすることは良い面も悪い面もあり、それに早くに気づき、行動を起こして行けることはこれからの人生を本当に左右することだなと思いました!
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目次
本の構成
この本の構成は以下の通りになっています。
序章 100年ライフ 第1章 長い生涯 第2章 過去の資金計画
第3章 雇用の未来 第4章 見えない資産
第5章 新しいシナリオ 第6章 新しいステージ
第7章 新しいお金の考え方 第8章 新しい時間の使い方
第9章 未来の人間関係 終章 変革への課題
この本を読んでいて気づくこと・まとめたいことが多すぎるので、いくつかの章に分けてこの本の紹介をさせてもらおうと思います。
第4章 見えない「資産」
人生を生きていく上で、お金は確かに重要ですが、ほとんどの人がそれ自体を目的にしているわけではありません。お金と交換に様々なものを得るためにお金を稼いでいます。
私たちの考える「いい人生」とはたいてい、優しい家族、素晴らしい友人、高度なスキルと知識、肉体的・精神的な健康を思い浮かべるのではないでしょうか?
これらの資産は全て「無形」であり、長く生産的な人生を送るためには有形の近点的資産と同じぐらい無形の資産も重要だということは誰もが納得できると思います。
この二つの関係性は切り離せるものでもなく、有形の資産は無形の資産の形成を強く後押しし、無形の資産は有形の資産の形成を後押しすると思います。良い人生を送りたければ、有形と無形の両方の資産を充実させ、両者のバランスを取り、相乗効果を生み出す必要があるのではないでしょうか?
無形資産を計測できるのか?
資産とはある程度の期間にわたり恩恵を生み出せるもののことであり、しばらく存続する可能性がある反面、使用したり、放置したりすれば、価値が減少するものです。
したがって、資産には慎重なメンテナンスと投資をする必要があります。
有形の資産は、測定することが難しくなく、資産を把握、監視することも容易ですが、無形の資産は物理的な実態を欠くため、価値を測定したりすることは難しいです。
健康や活力レベルなどは健康診断などでそこそこ明確にできます。しかし、友情やその他の人間関係を数字などで表現することは難しいかと思います。このように、無形の資産の中には、数つ的に表現できるものもあれば、まったく計測しようのないものまであります。
様々な無形の資産
この本では、無形の資産に関して、生まれつきの要素は除外した時に本人の選択によって影響を及ぼせる要素に焦点を当てて、3つのカテゴリーに分類しています。
1、生産性資産
人が仕事で生産性を高めて成功し、所得を増やすのに役立つ要素
2、活力資産
肉体的・精神的な健康と幸福。友人関係、パートナーやその他家族との良好な関係を指す
3、変身資産
自分についてよく知っていること、多様性に富んだ人的ネットワークを持っていること、新しい経験に対して開かれた姿勢を持っていることなどが含まれる。
この3つのカテゴリを順に紹介していこうと思います。
1、生産性資産
スキルと知識
長く生産的な人生を送るためには、スキルと知識い投資することが不可欠です。学習と教育は大きな金銭的恩恵をもたらします。
100年ライフが当たり前になれば、人生の早い時期に一度にまとめて知識を身につける時代は終わるかもしれません。
キャリアの初期に身につけたスキルも、テクノロジーが目まぐるしい進化を遂げる社会の中では、時代遅れになることもあるのです。その結果、生涯を通して新しいスキルと専門技能を獲得し続けることが一般的になるでしょう。
ではどのような知識が価値を持つようになるのか?一つは有益なものとして需要があり、稀少性があるスキルや知識です。大学院教育を受ける人が増える背景には、この稀少性に対する期待があります。
そしてもう一つは、機械によって代替されにくいスキルであることです。
また今最も注目を集めているのは、機械学習と人工知能の進歩かと思います。これらが進歩しても価値を失わないのはどのようなスキルと知識か?まず一つ目は、新しいアイディアと創造性、もう一つは、人間ならではのスキルと共感能力、そしてもう一つは思考の柔軟性などです。
仲間
スキルと知識に関しては、個人的性格が極めて強いものかと思います。しかし、どのくらい生産性を発揮できるかは、他の人の影響を受けて決まる面が大きいです。
このように、人脈や人間関係は生産性資産の重要な要素であり、この本ではこれを「職業上の社会関係資本」と呼んでいます。
強力な人間関係を築いている人は、ほかの人の知識を容易に取り組み、自身の生産性を向上させ、イノベーションを促進できます。信頼性と評判を持つ人たちと緊密な協力関係を築くことにより、自分が個人で蓄えているよりずっと広い知識と見方を得ることができます。
著者(グラットン)はこうした同じ志をもつ仲間のネットワークを「ポッセ」と呼んでいます。
評判
せっかくたちのあるスキルや知識をもっていても、好ましい評判を持っていなければ、それを生産的に活用できません。それに職業上の社会関係資本も、評判の影響を強く受ける場合があります。
では評判はどのように形成されるのか?評判は、所属によって決まる面もあります。所属の評判が良ければ、特段の悪材料がない限り信頼してもらえます。
最初のうちはこのように所属集団の効果が大きいですが、次第に本人の行動に対する評価が評判を左右するようになります。
では、周りの人たちは、個人のどこを見ているのでしょうか?人は経験か直接情報を得る場合もあれば、他人の評価という間接情報で判断する場合も多い。つまりマワ地の人たちが、情報の拡散機能を持っているのです。
裏を返せば、評判を自分でコントロールできないことを意味します。評判とは複雑な性格を持ち、自らのこれまでの行動の産物であり、生産性に大きな影響を及ぼすものでありながら、自分で完全にコントロールすることはできないのです。
2、活力資産
健康
近年大きの国で健康への関心が高まっています。長寿化社会といっても、誰もが当たり前に長生きできるものではありません。これから健康の価値がいっそう大きくなり、50歳のときに病気で働けなくなることは、寿命70裁の時代より、寿命100歳の時代の方がずっと大きいです。
活力の対極にある概念はストレスです。ストレスは心臓発作に始まり、全般的な身体の不自由に至るまで、様々な健康問題が生じています。2009年に世界75ヵ国の1000社を対象に行われた調査では、職場でストレスが高まっていると感じている人は、働き手の60%以上に達しています。
ではそのストレスの発端になる要因は何なのか?ある調査の結果では、職場と家庭を完全に切り離せないということでほとんどの人は「感情の伝播」を経験してきています。
例えば、朝家族の支えを感じて出勤し、その前向きな感情を職場に持ち込めば、好ましい伝播効果が生まれます。そして、職場での前向きな感情を家に持って帰れば、ここにも好ましい感情の伝播が生まれます。しかし、その反対のマイナスの影響もあります。
友人関係
ある調査では、高齢になっても活力を保っている人たちはほかの人たちとの結びつきが強く、孤立している人に比べて、活力があり、前向きな傾向が見られます。
この人的なネットワークは前述の社会関係資本とはやや性格が異なり、長い年月をかけて形成されていきます。そして、その関係性は多面的な性格を持っており、いくつもの場面でお互いのことを知っており、共有している関心事も多くなります。
3、変身資産
「変身資産」とは、人生の途中で変化と新しいステージへの移行を成功させる意思と能力を指します。移行につきものの不確実性への対処能力を高める要素と考言い換えてもいいです。
これからの時代、より多くのステージと多くの移行を経験していくことは間違いありません。それは勤務先だけではなく、業種も変わる可能性もあります。
ここでの移行に成功する条件として以下のものが挙げられています。
第一に、返信を成功させるために、自分についてある程度理解していること。
第二に、活力と多様性に富みネットワークをすでに築いている人ほど、円滑な移行を遂げやすいです。
第三に返信へのプロセスが、受け身の体験でないこと、そうした新しい経験に対して開かれた姿勢であることです。
まとめ
以上が第4章で述べられている「見えない資産について」でした。「人生100年時代」に突入していく中で、有形である金銭的資産も重要ですが、無形の資産を絶え間なく、築き上げていくことも、同じぐらい重要であると思いました。「人生100年時代」と言いますが、誰しもが100歳まで生きられるわけではありません。
そのためにも高いスキルを持ち、良好な初期場などでの人間関係を保ち、もちろん身体の健康を保つこともとても重要であると思いました。
次の章ではこれからの時代の新しいシナリオと新しいステージについてまとめようと思います。