人生100年時代の恩恵は受けられるか!? LIFE SHIFT ②
どーもまつまつです!!!
今日の本の紹介は
リンダ・グラットン/アンドリュー・スコット氏の
LIFE SHIFT 第2弾です!!!
この本はAmazonの2017年のビジネス書大賞も受賞しており、世界的にも数多く読まれている本です。
まつまつも遅ればせながらこの本を手にして読んでみたのですが・・・
序章から衝撃的な内容が!!!
「人生100年時代」がいずれ来ることは薄々感じていたことなのですが、その影響が仕事や今後の貯蓄にも影響してくるとは!!!
長生きをすることは良い面も悪い面もあり、それに早くに気づき、行動を起こして行けることはこれからの人生を本当に左右することだなと思いました!
第1弾はこちら
目次
本の構成
この本の構成は以下の通りになっています。
序章 100年ライフ 第1章 長い生涯 第2章 過去の資金計画
第3章 雇用の未来 第4章 見えない資産
第5章 新しいシナリオ 第6章 新しいステージ
第7章 新しいお金の考え方 第8章 新しい時間の使い方
第9章 未来の人間関係 終章 変革への課題
この本を読んでいて気づくこと・まとめたいことが多すぎるので、いくつかの章に分けてこの本の紹介をさせてもらおうと思います。
第3章 雇用の未来
平均寿命が伸びていく中、雇用の体系も変わっていくことは必然です。
もちろん未来を予測することはとても大変です。今の100歳の人たちは、生涯と通じて二度の世界大戦や、共産主義の興亡、中国の衰退と台頭、日常の中では、電気・ラジオ・テレビ・インターネットの誕生など様々な変化えお経験してきています。
このことからもわかるように、今生まれた子どもたちが100年間の間に経験することは予測不可能です。
しかし、過去の経験から学び、今の延長線上の展望を予測することは極めて重要です。
産業の変化
過去100年のアメリカの産業の変化を見てみると、100年前アメリカの働き手の3人に1人が農家もしくは農業労働者であったのに対して、今日ではこれらの職につく人は全体の1%にすぎません。
100年前は農業関係者に肉体労働者と家事サービス労働者を合わせて、アメリカの働き手の半分を占めていたのに対して、現在では雇用の半分をオフィス労働者(専門職、事務職、管理職)が占めています。
将来は、情報技術の発展、ロボット工学と、人工知能の急速な進歩により、雇用を取り巻く環境はさらに大きく変化を遂げることが予測されます。
雇用なき未来と、雇用の空洞化
今日、テクノロジーは目まぐるしい速度で、進歩しており、コンピュータの処理能力が約2年間で2倍の速度で上昇していくとの予想が1965年にされてから、そのようは現実になり、テクノロジーは指数関数的に進歩しています。
1981年にコンピューターに必要なメモリーは640Kバイトあれば十分だと言われてきましたが、それから30年経過してコンピューターの処理能力ははるかに大きくなってきています。
この成長が今後も続けば、8年後に増えるコンピュータの処理能力は、今無人運転自動車に組み込まれているコンピュターの処理能力の4倍に上るとも言われています。
ではこのテクノロジーの進歩が雇用にどのような影響を及ぼすのでしょうか?
職種を低スキル、中スキル、高スキルに分けて雇用数の増減率を見ていくと、1979年以降、低スキル職とこうスキル職の職は増えているが、中スキル職は減っており、スキルレベルの視点で見ると、労働市場の中央に大きな穴が空いているイメージになります。
この現象を説明するために、仕事を定型的な仕事か非定型的な仕事かに分けることで職種を分解します。定型的な仕事は決して退屈な仕事というわけでなく、仕事のやり方を緻密にマニュアル化できるという意味であり、銀行の窓口作業、工場のラインの仕分けなどが挙がってきます。この定型的な仕事がマニュアル化できることにより、テクノロジーによる「代替」が進んできているのです。
この機械による業務の代替が起こることにより、定型的な仕事を要する中程度の雇用の空洞化が進んでいる原因に挙げられています。
また、テクノロジーは中スキルの職種を「代替」するだけでなく、高スキルの職種の「補完」をしてきています。このことにより、高スキルの働き手の生産性を高め、所得を向上させます。
そして、所得が上昇した高スキルのニーズに合わせて、サービス産業の需要が高まり、低スキルの労働者の雇用が増えていく構図になっていきます。
しかし、この話はこれまでの話であり、これからはコンピューターの処理能力も飛躍的に向上する時代であり、これまでは単純な定型的なスキルがコンピューターに代替されてきたのに対し、これからは高スキルの労働もテクノロジーにより、補完されるだけでなく、代替が始まっていくと言われています。実際、最近ではスーパーコンピューターが専門知識をパターン認識スキルが必要とされる「癌の診断」を始めています。
上記の傾向はその兆しが現在にも見えてきており、増加傾向にあった高スキルの労働者への需要が2000年を境に減少して来ているのです。ある研究では向こう10〜20年の間にアメリカの雇用の47%(6000万人)の雇用が失われる可能性があると言われています。
仕事の未来は?人間にしかできないこと
今後の未来の仕事に関しては、ロボットと人工知能による仕事の「代替」がどこまで進むかでありますが、ある種の人間固有の能力をこの本では2種類挙げています。
まず1つ目が、複雑な問題解決に関わる能力、専門知識、推論の能力、コミュニケーションスキルなどがそれに当たります。人間にはかなり多くのロボットにはない、「暗黙の知」というものがあります。この部分はロボットの高度な分析力をもってしても計り知れないところがあります。
しかし、この分野でもロボット同士がクラウドネットワークを通じて学習成果にアクセスできるなどが可能になれば、学習能力ははるかに早く、人間固有の能力も脅かされてしまいかねないとこの本では述べています。
もう1種類は、対人関係と状況適応の能力です。
ロボットが人手不足を救い、新しい雇用を生む
テクノロジーが人間の雇用を奪うという観点だけでなく、労働力を提供できるという観点もあります。
多くの先進国では、高齢化と出生率の低下により、人口が減り、働き手世代の人口低下が問題になっています。の本の人口は1億3000万人に達した人口が、2060年には8700万人にも達すると言われています。そしてその中でも65歳以上の人口が40%にも上ると言われています。
今後は、雇用の増加よりも人々の労働市場からの退出が、労働人口の人手不足を生むのではないかと言われています。
ここでのテクノロジーの進歩は、大量失業を生むものではなく、生産性を向上させ、人々の消費活動の拡大を後押ししてきました。その結果経済全体の雇用は減っておらず、数々の新しい職も生み出してきています。
では今後の人としてどのようなスキルを身につけていくべきなのか?それは人間が「絶対優位」や「比較優位」を持っている職種を選んでいくことだとこの本では言っています。
このように過去の傾向から将来の「展望」をこの本では述べて来ましたが、この章の最後には「本章の予測はほとんど役に立たない可能性がある」と述べられており、今後必要なのは柔軟性を持って、将来に方向転換と再投資を行う覚悟を持っていくことが重要という言葉で締めくくられています。
まとめ
今日の記事では第3章の雇用の未来についてまとめてみました!!!
3章だけでもとても濃く、重い内容でしたが、読みながら、予測することもとても大事であるけれども、章の最後に書かれているように、柔軟性を持って、この予測を持って様々な状況に対応していく備えをしていこうと思いました!!!
1章だけで記事にできるなんてすごいですね!!!
次は第4章をまとめられればと思います!!!
詳しくは本に載っているので、ぜひ手にとって読んでもらえればと思います!!!