佐藤可士和のクリエイティブシンキング
どーもまつまつです。
今日の本の紹介は
アートディレクターやクリエイティブディレクターとして第一線で活躍されている
佐藤可士和氏の
佐藤可士和のクリエイティブシンキング
の紹介をしようと思います
この本に出会ったきっかけは
以前紹介した斎藤孝氏の「大人のための読書の全技術」のなかで紹介されていた本で、佐藤氏の思考をのぞいてみたいとの思いから購入に至った本です。
本を読む前は自分は「クリエイティブ」という言葉はどこかアーティスティックで感覚的で、一般的な認識ではできないような表現の仕方であるような印象だったのですが、この本を読んで「クリエイティブ」ということは
物事の本質を掴み、それを社会に伝えていくために的確な方法を見つけ出し、具現化していくこと
であるとこの本では言っています。
このことは特別な人だけができるものでもなく、誰もが応用・実践できる考え方なのではないかと思いました。
その中でも気づき、実践していきたいと思った点をいくつか紹介します。
・人の話を聞く(相手の本音を引き出す)
・主体性を引き出す(仕事を「自分事」にさせる)
・オンとオフを無理に分けない(仕事と休暇をリンクさせる)
です
・人の話を聞く(相手の本音を引き出す)
コミュニケーションスキルを磨く方法としてこの本では
・人の話をちゃんと聞く
・話の本質を読み取る
・自分の考えを正確にまとめる
・相手にわかりやすく伝える
というようにまとめています。
普段この上記のことは無意識に行われていることではあることですが、意識的に切り替えていくといいとされています。
まずは相手の言わんとする本意をきちんと聞き出すスキル。「問診力」を鍛えること。
その際に欠かせないのが「思考の情報化」で頭の中の考えを言語化することです。
そして、相手の頭の中にあることを、言葉という形にしてどんどん引き出していこうと積極的に行動すること
そして、本音を引き出すために「仮説をぶつけてみる」こと
この仮説が違えば、どう違うのかを聞き出して、もう一度整理して再度ぶつける。
そうやって何度も軸を修正していくなかでお互いのイメージのブレを少なくしていく。
このことで相手の話から、その人がしたいことの本質を明らかにしていくことができるとされています。
また、この本では日本では「阿吽の呼吸」で分かり合うことが美徳とされていますが、現代のビジネスの現場では多様化が進んでおり、従来の共通認識が通じにくくなっているので、「人間同士はたやすく分かり合えない」と思う方が 逆に、「だからこそ誠意を込めて相手のことを理解しようとする姿勢が大切だ」と考えることができます。
・主体性を引き出す(仕事を「自分事」にさせる)
「部下やチームのメンバーたちは、言われたことはするけれど、自ら積極的に取り組もうという主体性がない」というような問題は少なくないと思います。
また、プロジェクトなどに対してメンバー間に温度差があると、チームがまとまりにくくなってしまい、みんなの一体感ややる気を引き出すことが課題になる場面もあると思います。
この課題においてこの本では「自分事にさせる」ことが重要だと言っています。
「自分事にさせる」ために最後までプロジェクト積極的に関わってもらい、モチベーションを上げたり、ある程度キャリアを積んだ人には仕事を任せて責任を持たせるなど、その人の状況によって様々です。
まずは「自分事」にさせてポテンシャルを引き出しつつ、最後まで見守ることが、仕事の現場を管理する立場の人には、非常に大切であるとこの本では言っています。
・オンとオフを無理に分けない(仕事と休暇をリンクさせる)
最近では「ワークライフバランス」という言葉が浸透してきており、仕事は仕事、休みは休みというようにオンとオフをはっきり切り替えてリフレッシュすることが重要だという考えが増えてきています。
この本の中で「オンとオフを無理に分けない」というのは、休んでいる時にも仕事が気になっているのではなく、もっと積極的な意味でオンとオフの切り替えをしないようにしていると筆者は言っています。
これには2つの理由があり、
1つ目はまとまった休暇は、仕事やキャリヤの長期的ビジョンを考えてみるのに絶好の機会だということです。
多忙な日常を離れて休むと、疲れがとれて、自然とポジティブな活力が湧いてきます。
すると、気持ちにも余裕が出て、俯瞰して物事が見つめられるようにもなり、長期的なビジョンについて考えてみようという気持ちに移行しやすくなりやすいです。
2つ目は休日は普段オフィスにいてはできない体験ができることです。
オンとオフの意識を無理に分断しないようにしていると、こうした休日の体験が、何らかの形で仕事につながっていく可能性もあり、休日で得たことが、思いがけないアイディアにつながったり、別々のものを結びつけるきっかけになったりするなど、クリエイティブな発想に後々フィードバックできる感覚を得ることが多いとこの本では言っています。
このようにオンとオフを無理して分けないことで、様々な経験の中から、仕事に何か活かせることはないかアンテナを張ることも悪くないかなと思いました。