まつまつの徒然日記

どーもまつまつです。 一児の父として日々理学療法士として奮闘中です! 日々の記録やアウトプットとしてブログ始めてみました! 興味のあること ・理学療法について ・育児について ・読書について 色々更新していこうと思います! 最近の読書では(習慣化、読書法、マインドフルネス)の本を中心に読んでいます。 またオススメの本があれば教えてください!!!

父性の復権(前半)

どーもまつまつです。

 

今日の本の紹介は

林道義氏の

父性の復権

 

です。

 

父性の復権 (中公新書)

父性の復権 (中公新書)

 

 

この本は以前紹介した樺沢紫苑氏の「読んだら忘れない読書術」の中で紹介されていた本です。

 

mezasematsu.hatenablog.com

 

樺沢氏がオススメしている本からいくつかを購入して今読んでいます。

 

 

構成としては

1、父性はどのようにして生まれたか

2、子供の心理的発達と父性

3、父性の条件

4、父性の権威

5、現代社会と父性

6、父性復権への道 

 

でなっています。

 

今回の記事では最初の1、2、3章の部分で気づいた点を紹介したいと思います。

 

その前に序章で書かれている「父性」とは何かを紹介したいと思います。

 

現代社会において、急速に父性が失われている状態であり、この本でははっきりと「父親の役割が果たされていない」「父としての条件を欠いているものが増えている」と言ってます。

父性を欠いて育てられたものが増えた結果、社会の秩序が維持できないという瀬戸際に現代社会が立たされていて、父性を取り戻すことが切実に求められていると言っています。

 

それは決して昔の権柄ずくの父でも、父権主義でもなく、健全な条件を備えるべきと言っています。

 

しかし、現代は「理想的な父」を語るのが難しい時代になっています。「理想的な父」を演じることがしんどいから、ありのままに自然に生きて「友達のような父」を理想とする人も増えてきているとこの本では言っています。

 

しかし、本来「父」というものは自然で楽なものではなく、母が「自然」であるとすれば父は「理想」であり、この本ではその「理想」を追求していこうというところから始まります。

 

以下が気づいた点です。

 

・どのような行動を父性と呼ぶべきか

・父性が秩序感覚を与える

・夫婦の愛が基礎

 

 

・どのような行動を父性と呼ぶべきか

人間の父性に一番似ているのが「ゴリラ」と言われており、ゴリラやオラウータンは他の霊長類(チンパンジーボノボ)が群れで生活するのに対し、オスとメスのペアでその子どもを育てると言われています。

 

この本で紹介されている山極氏は霊長類研究の視点から、父性行動を「授乳以外の母親が行うすべての行為が含まれている」と広くしていますが、それは「父親による母性行動」になるのではないかとこの本では言っています。

 

この本では「父性行動」を以下のようにまとめています。

1、母子を外的等から防衛・保護し、かつ食物を確保してやる。

 

2、家族的なグループの統合の中心となり、けんかを仲裁し、内部の和を図る。

 

3、離乳後の幼児の相手をしてやり、その中でその種特有の行動様式を教え、他の子どもたちと対等の付き合いをさせて社会化させる。

 

4、子どもは成長につれ、やがて父親によって集団から追われて他の集団の異性と結びつき、新しいペアを作る。そうすることで(近親婚)の可能性が少なくなり、外婚の傾向が強まる。

 

・父性が秩序感覚を与える

自分の心身や生活を秩序化するということは、人生を生きぬいて上で大変重要な能力であるとし、この能力が十分にないと、人生の目標に向かって自分の生活を組織化したり、計画的に努力することができなくなり、少しの困難に出会っただけで簡単に降参してしまうようになるとこの本では言っています。

 

この本では、父親が秩序を強く指向する人だと、子どもも秩序を重んじる人間に育つ傾向がある。父親が何を重んじるかによって、子どもの秩序感覚が異なってくるとこの本では言っています。

 

しかし、何を重んじるかどうかについてはそれほど大切なことではなく、秩序感覚そのものが育つことが重要であるとこの本では言っています。

 

・夫婦の愛が基礎

父性の条件の最も大切な条件として、この本では愛を挙げています。父が家族への愛を持ちうるためには、まず基本として夫婦の愛がなければならないとこの本では言っています。

 

ましてや夫を憎んでいる妻、妻を憎んでいる夫は決して子どもを愛することができなく、父が自分の妻に対して愛を持っているならば子どもが可愛くてたまらないバズであるとまで言っています。

 

この本ではある女子大生の例が挙げられています。この子は幼い頃から母が父の愚痴をこぼすのを聞きながら育ってきました。事実父は酒に酔って母に暴力を振るっていました。父は高学歴で、娘にもそれを強要し、娘はなんとか私立大に入ったものの、対人恐怖症を発症してしまいます。

 

彼女父は勤め先の不満を晴らそうと酒を飲んで妻に暴力をふるい、妻は子どもに夫の悪口をいうことで夫に対する不満を晴らしていました。その結果、子どもの父への憎しみが募り、ついには対人恐怖症として現れてしまったケースです。

 

このように家族への愛を向けるためには、まずは夫婦の愛が基盤にあることの重要性をこの本では説いています。

 

 

以上がこの本の前半を読んでの気づいた点です。

 

この本を通じて、子どもの「親」としてできること、子どもの「父親」としてのできることを考えながら、自分ができることを追求していきたいと思います。

 

「理想の親」「理想の父親」を求めていくことは大変なことであり、今までの自分の生活や習慣を改めて行かないといけない点が多々あるかとは思いますが、子どもの父親の代わりはいないと思うので、その点に関しては譲らずに理想を追求していきたいと思いました!!!