まつまつの徒然日記

どーもまつまつです。 一児の父として日々理学療法士として奮闘中です! 日々の記録やアウトプットとしてブログ始めてみました! 興味のあること ・理学療法について ・育児について ・読書について 色々更新していこうと思います! 最近の読書では(習慣化、読書法、マインドフルネス)の本を中心に読んでいます。 またオススメの本があれば教えてください!!!

文芸オタクが繰り広げる!!!バズる文章教室!

どーもまつまつです。

連日暑い日が続きますねーーー

 

いまだにクーラーが欠かせない日が続く中で今日紹介する本は

 

書評ライター三宅香帆氏の

 

バズる文章教室

 

です!!!

 

文芸オタクの私が教える バズる文章教室

文芸オタクの私が教える バズる文章教室

 

 

表紙に惹かれた訳ではないですよ!!!

 

以前からブログを書く上でどうしたら皆様に読みやすい記事が書けるか、共感が得られる記事書けるか思っていたのですが、以前読んだ伝え方が9割を読んで、やっぱり伝え方や、文章術は必要だ!!!と思いあこの本を手に取りました!!!

 

mezasematsu.hatenablog.com

 

目次はこちら

 

 

三宅香帆氏はどんな人?

少し著者の三宅香帆氏について紹介したいと思います。三宅氏は1994年生まれ、高知県出身。京都大学の博士課程を修了ののち、天狼院書店(京都天狼院)の元店長をされています。文筆家、書評家であり、2016年の紹介記事がハイパーバズを起こし、2016年の年間総合はてなブックマーク数ランキングで第2位となるほど。本好きのSNSの間ではそのセンスとオタクっぷりで、人気を集める人物です。

 

本の構成

本の構成としては様々な方の文章(本、詩、ネットの記事、歌詞)からどうすれば最後まで読もうと思ってもらえるか、この文章いいな、この文章広めたいなと思ってもらえるかを独自の視点から読み解かれています。

 

そこにはきちっとした文法や、日本語の間違い、誤字脱字などを一旦置いといた「みんなに好きになってもらえる文章」=「バズる文章」の法則を

1、バズるつかみ

2、バズる文体

3、バズる組み立て

4、バズる言葉選び

の4つのCHAPTERから成っています。

 

本を読んでみた感想

この本を読んでみて、まず思ったのは「この人本当に「文章」が好きだな!!!」ということ、おそらくこの本を書かれるまでにはとてつもなく莫大な量の「文章」を読み、それから法則を導き出すために噛み砕いていく作業をされてきたんだなと思いました!まさに「文芸オタク」という呼び方が、三宅氏を表しているのではないかと思いました。

 

「オタク」の莫大な量のインプットをアウトプットに変えるとこれほどにも詳しく、引き込まれる内容になるんだなぁと、これこそこれからの時代の「好きなことをして稼いでいく」ことにつながることだと思いました。

 

自分は昔から文章を書くのが苦手で、夏休みの読書感想文などは後回しにし、このブログを書いている時でも、いつも頭を捻りながら書いている状況です。

 

今までは「人を引き込む文章を書く」ということはどこか天性・感性のものがあり、いわゆる「文才」と呼ばれる人たちはとてもじゃないけど遠いもののように感じて言いました。それはこの本を読んだ後も思っていることですが、一つ、考えが改まったところは

 

「文章は誰のためにあるのか?それは読み手のためにある」

 

という点です。日常の中で、「文章を書く」ということは、メール、SNS、プレゼン資料、報告書など昔から変わらずにあることです。

 

その中で「人々に好きになってもらえる文章を書く」ということは徹底的に読み手のことを考える、読み手の視点になることが一つあるのでは?とこの本を読んで思いました。

 

それは、「文才」があるないに関わらず、誰でもできることであり、世間でいう「文才」があると言われている人々は、この「読み手」のことを考え抜いて文章を書いていることの結果なのではないかと思いました。

 

この本を読むことで、「文章を書く」ことについて考えが改まり、この視点で文章を書くことにまた新たな楽しみを感じることができました。

 

しかし、この三宅氏ほんと「文芸オタク」だな・・・と最後まで一気にこの本を読んでしまいました!!!

 

気づいた点・実践したい点

少し前置きが長かったですが、「文才」のない自分でも少しでも実践できそうな点がいくつかあったので紹介したいと思います。

 

星野源の未熟力、問いを共有する

CHAPTER1のバズるつかみは重要で、文書の冒頭でのつかみを強くすることで、その文章を最後まで読んでもらえるきっかけになるとこの本では言っています。

 

その中で紹介されているのが星野源さんが書かれた「そして生活は続く」のなかの一節です。内容自体は少し載せられないのですが、星野源さんは言わずとも知れたスターであり、遠い存在の人。その人が冒頭で繰り出すあまりにも地味で、曖昧で、自信のない雰囲気。一気に文章に引き込まれます。

 

その秘密の一つをこの本では「問いの共有」と表現しています。

 

紹介されている文章では、問いを勝手に共有しておきながら、星野さん自身んもその答えを見つけられないまま終わってしまうのです。

 

そのような文章には誰も気に留めないかも知れませんが、もしその問いが面白ければついつい最後まで読んでしまうものだとこの本では言っています。

 

その力が「未熟力」

 

向田邦子の柔和力、ひらがなで印象を変える

ここで紹介されているのは、文章の中での「ここは漢字にしようか?ひらがなにしようか?」問題。

 

パソコンの変換に任せれば、「できない」も「出来ない」と書ける。それは便利ですが、どちらが「読みやすいのか」。それはパソコン自身も判断してくれることなく、「書き手の美的センス」に委ねられるところです。

 

ここで紹介されているのが、向田邦子さんの「夜中の薔薇」での一節。

 

三宅氏は向田さんの「ひらがなの混ぜ方」参考にしています。この本では同じ内容の文章でも、漢字を多用した文章にあえて改悪し、その文章の素晴らしさを伝えています。

 

この本ではひらがなは漢字よりも「ゆっくり読ませることができる」と言っています。そして、どんな漢字をひらがなに直すと読みやすいかを紹介しています。

1、アクセントをつけたい文章

2、漢字と連続する文章

3、自分が手書きしたときに、漢字では書かなさそうな言葉

 

です。同じ内容の文章でも、「読み手」のことを考えて読みやすい文章や、強調したい言葉を使いときにはあえて「ひらがな」を使うことが有効です。

 

ひらがなで文章の印象を変える「柔和力」

 

上橋菜穂子の親身力、読点でテンポを操る

次は、「読点」問題。この本で言われている通り、書いてる時の気分、調子で読点をつける箇所が、ころころ変わることはないでしょうか?書いている時はあまり気にならないけど、読み返したときに、なんとなく気持ちが悪いこともあるのではないでしょうか?

 

この本ではこの「文章の読点区切り問題」について上橋菜穂子さんの「自分の地図を書描くこと」の一節が紹介されています。

 

この一節通して三宅氏は読点が多いほど、テンポが落ちて、親身になって話しているように読めると言っています。反対に読点が少ないことで、読むテンポが早まって、いい効果を生み出す場合もあります。

 

丁寧に伝えたい時は、読点は多めでカジュアルに、正確に伝えたい時は、読点少なめにフォーマルに使い分けることができるかも知れません。

 

読点でテンポを操る「親身力」。

 

俵万智の合図力、カタカナで注目させる

最後は効果的に文書の中の注目を集めることができる「カタカナ」の使い方。この本では文章とは音で「よむ」ものであると同時に、目で「みる」ものでもあると言っています。

 

ここでは俵万智さんの「サラダ記念日」での一つの短歌に注目しています。

 

ここで三宅氏は俵万智さんの短歌の素晴らしさを「音」の素晴らしさだけでなく、「視覚的」な読みやすさで表現しています。

 

この短歌の中では、あえて「カンチューハイ」という言い回しをしており、それが「日本酒」でも「缶チューハイ」でもないのです。

 

あえてカタカナで表現をすることで、目を向けてほしいポイントになるのです。

 

この有名な「サラダ記念日」というタイトルも「ごはん記念日」では少しインパクトが薄いような感じがしませんか?カタカナは視覚的に目立つので、いち早く理解させたい言葉に使うと効果的であるとこの本では言っています。

 

カタカナで注目させる「合図力」。

 

終わりに

以上が今回三宅香帆氏の「バズる文章教室」を読んでの感想や実践したい点でした。他にも様々な文章を紹介してそれから「バズる」=「読み手を引き込む」法則を紹介しています。今まで、文章を読んでなんとなく「読みやすいなぁ、スラスラ読めるなぁ」と思っていた文章にこんな法則があるなんて視点で読んだことがなかったので、とても興味が惹かれる本の内容でした。

 

実際に真似したいものばかりでしたが、取り掛かりではじめやすそうな内容をまとめさせてもらいました。

 

「文章を書きたい!」と思っている方にはまず手にとって読んでもらいたい本だと思いました!!

 

 

文芸オタクの私が教える バズる文章教室

文芸オタクの私が教える バズる文章教室