まつまつの徒然日記

どーもまつまつです。 一児の父として日々理学療法士として奮闘中です! 日々の記録やアウトプットとしてブログ始めてみました! 興味のあること ・理学療法について ・育児について ・読書について 色々更新していこうと思います! 最近の読書では(習慣化、読書法、マインドフルネス)の本を中心に読んでいます。 またオススメの本があれば教えてください!!!

僕たちは育児のモヤモヤをもっと語っていいと思う

どーもまつまつです。

 

 

今日の本の紹介は

常見陽平氏の

僕たちは育児のモヤモヤをもっと語っていいと思う

 

です!!!

 

 

簡単に常見氏の紹介をしようと思います。

常見氏は大学教員をされていて、働き方評論家としても本の執筆、ラジオ、TV出演をされている方です。常見氏は2017年に43歳にしてお子様が生まれ、現在は大学の仕事もしながら、妻はフルタイムで働かれていることもあり、日々約6時間の家事・育児(日本人の子どもを持つ男性の約4倍以上)をこなされています。

 

この本ではこの家事・育児を女性並みにこなされる中での仕事に対しての「モヤモヤ」や「イクメン」という言葉に対しての違和感などを赤裸々に綴られています。

 

2010年に「イクメン」という言葉流行語大賞を受賞し、はや10年、男性が家事・育児をするのが当たり前になる中、男性側からの家事・育児のモヤモヤに関しては「まだ女性並みに家事・育児をしていないのだから、文句を言ってはいけない」というのような風潮を感じています。

 

そこで、常見氏自身が女性並みに1日約6時間の家事・育児をこなされていく中でのモヤモヤをどのように感じておられるのか、日々自分の中でも感じていることや、共感できるところがあるのでは?と思い。この本を手に取りました。

 

今回はこの本を読んでの気づいた点・共感できた点を紹介しようと思います。

 

・私をイクメンと呼ばないで

・家事は仕事である

・ライスワーク、ライクワーク、ライフワーク

 

 

・私をイクメンと呼ばないで

常見氏はこの本の中で

 

イクメン」という言葉が嫌いです。偽善的な臭いを感じます。

 

とはっきり言っています。

 

イクメン」という言葉は「育児に積極的に参加する父親」と定義され、2010年には流行語大賞を受賞するほど、世間一般では広まっています。

 

イクメンと持ち上げられたところで、仕事の絶対量は減らないし、忙しさが是正される訳でもなく、イクメン手当などがでる訳でもありません。

 

イクメンということが認識されることによって、「男性も育児に参加する」という世論を起こしたという点では評価すると言われていおり、最近では、派生して「イクボス」という管理職のあり方も定着したのも「イクメン」という言葉のおかげであると思われます。

 

しかし、イクメン、イクボスという言葉が会社や社会が強要することは時には「暴力」にもなると常見氏は言っています。

 

この言葉があるせいで、いかにも仕事と家庭を両立している理想的なイクメン像が先走り、中々そうなれずに悩んでいるパパもいるのでは?と常見氏は考えています。

 

常見氏は自身で、家族のために、仕事も家事も育児もしており、それは当たり前のことであり、その行為自体を「イクメン」という言葉で持ち上げることで、いまだに男性が家事・育児を当たり前にしていないということを表明してしまっているのでは?と言っています。

 

そのあとにも常見氏は父親の中のイクメンを増やすのではなく、父親になったら全員がイクメンになるような社会になってほしいと言っています。

 

自分も「イクメン」という言葉には少し違和感があり、やはり、愛する家族のために、妻・子どもが笑っていられる家庭を作っていくために、家事・育児をすることは当たり前のことという感覚があり、それをわざわざ「イクメンだね」という言葉で持ち上げられると、半分嬉しさもありますが、その言葉を言う人に「まだ男性が家事・育児をすることが特別なことだと思っているの?」と言う感情を持ってしまいます。

 

・家事は仕事である

近年「ライフ・ワークバランス」と言う言葉が注目されており、仕事と余暇生活のバランスを取ろう言う風潮があると思います。

 

この中での家事や育児、介護とはワークとは別の「ライフ」の部分で考えられがちですが、常見氏の感覚で言うと、実際はやはり「ワーク」つまり仕事の部分が強いと思うと言っています。

 

誤解を持たれる言い方になるかもしれませんが、やはり、家事・育児・介護などは「アンペインドワーク」と言う「ワーク」の部類に入るのでは?と常見氏は言っています。

 

家族との時間はかけがえのないものであり、それを「ワーク」つまり仕事と言ってしまうと、周りから怒られそうな気もしますが、むしろ、家事・育児などは、「いのち」がかかっていることでもあり、日々こなしていくしかないところでもあります。

 

それを「ライフワークバランス」と言う言葉で、家事・育児ができていることが「ライフ」を言う分類で考えられ、人生が充実していると考えられることに抵抗を感じると常見氏は言っています。

 

もう少し、家事は労働でもある、むしろ「アンペインドワーク」であると言う共通認識を社会に持ってほしいと常見氏は言っています。

 

・ライスワーク、ライクワーク、ライフワーク

上でも述べたように常見氏は家事・育児のことを「ライフワークバランス」のなかで「ライフ」ではなく、「ワーク」に入るのではないか?しかも、それら自体は「アンペインどワーク」であり、「いのち」がかかっているものであり、日々こなしていく必要があります。

 

そこで、常見氏は「ワーク」の部分をもう少し詳しく掘り下げています。

 

1、ライスワーク(経済的報酬のために働くこと)

2、ライクワーク(自己実現のために働くこと)

3、ライフワーク(社会参加のために働くこと) 

 

この3つのバランスの取り方は個人個人で違っていくものです。理想としてはよく言われる「好きを仕事に」と言う仕事のあり方で、ライスワーク、ライクワーク、ライフワークが全て揃っていることですが、常見氏は決して好きなことを仕事にしなければいけないと焦る必要はないと言っています。

 

必ずしも「好きなことを仕事にする」ではなく、「好きなことを仕事につなげる」ことが、実現可能ではないでしょうか?今自分がしている仕事を工夫して、それをライクワークにつなげる発想が大切とこの本では言っています。

 

以上がこの本を読んで気づいた点・共感できた点でした。

 

男性の育児参加が増えてくる中、常見氏自身が、女性並みに家事・育児をされることで、感じてきたモヤモヤ、今ままでは女性の家事・育児が多い中で、男性が家事・育児に対しての不満などを口にすることはどこかタブーのような風潮を感じていましたが、この本ではあえて、「男性だって子育てしてるんだぞ!そりゃ不満の一つも出るよ!」と男性を代表して言ってくれているような気がします。

 

奥様・お母様方がこの本を読んで、どう思われるかを知ってもみたいですが、こう言う本がこれからも出てくるには、男性が家事・育児に「参加する」と言うスタンスではなく、男性・女性関係なく「当たり前に」家事・育児をしていく社会になっていければと思いました。

 

諸外国は実現しているわけですから、日本だけができない。と言うわけではないと思います。

 

そこには家事・育児に対する「完璧さ」を求める社会の風潮が影響しているのではないかと思います。

 

もっと家事・育児に対するハードルが社会全体から下がることで、今まで、家事・育児をしてこなかった男性も参加しやすくなり、その風潮が広まることで、ごく自然に男性・女性関係なく家事・育児をこなしていく社会になっていくのではないかと自分は思います。