メモの魔力
どーもまつまつです。
今日の本の紹介は
前田裕二氏の
メモの魔力
です。
メモの魔力 The Magic of Memos (NewsPicks Book)
- 作者: 前田裕二
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2018/12/24
- メディア: 単行本
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前田氏の略歴をさらっと紹介します。
1987年生まれの前田氏は2010年に早稲田大学を卒業後外資系の投資銀行に入行し、翌年からニューヨークで数千億〜兆規模の運用を担当するなど活躍され、13年にDeNAに入社、そこで仮想ライブ空間である「SHOWROOM」を立ち上げ15年に同名の会社を立ち上げられます。前田氏はその時28歳!!!
自分と同じ年の時に会社を設立されています!!!
スゴすぎる・・・
その前田氏は自他共に認める「メモ魔」であり、就職活動の時には「自己分析」をするためにノートを30冊以上書き上げられたそうです。
その方が書かれた「メモの魔力」ものすごいものが詰まっていると思いませんか?
本の中でも「メモ」とは単なる「記録」としてだけでなく、「知的生産」のための「ツール」であり、「生き方そのもの」であるとこの本では言っています。
ここでで書かれているメモの効能としては以下の5つが挙げられており、
1、知的生産性の向上(アイデアを生み出せるようになる)
2、情報獲得の伝達性向上(情報を「素通り」しなくなる)
3、傾聴能力の向上(相手の「より深い話」を聞き出せる)
4、構造化能力の向上(話の骨組みがわかるようになる)
5、言語化能力の向上(曖昧な感覚や概念を言葉にできるようになる)
そのメモを取る方法(ポイント)は3つあり、
1、インプットしたファクトを元に「具体化」
2、気づきを応用可能な粒度に「抽象化」し
3、自らのアクションに「転用」する。
というものです。ざっと書きましたが、目の前を通り過ぎていく情報を素通りせずに、言語化して具体化する。そしてその情報をほかの例にも汎用できるように概念を抽象化する事で、自らの行動に活かせられるように「転用」するという流れです。
この事はこれからの時代AIが苦手とする事でもあり、人間が与えられた武器であると前田氏は言っています。
このようにこの本では「知的生産性を高めるメモ」を通じて
日常をアイデアに変える、思考を深める、自分を知る、夢を叶える
ことが書かれています。
その中で気づいた点をいくつか紹介したいと思います。
・言語化の第一歩は自分の心になぜを向けること
・自分の軸を見つける、タコワサ理論
・言語化で夢は現実になる
・モチベーションの2種類型
・メモの本質はノウハウではなく姿勢
・いち早くメモを努力から習慣へ
です。
・言語化の第一歩は自分の心になぜを向けること
この本では情報を「言語化」する能力を会得するためには、当然インプットとアウトプットをなるべく大量にすることと言っています。
そこでとっかかり的に勧めているのが、自分の「言語化されていない深層意識」に目を向けて、「意識を抽象化」することです。
自分の意識に対して「なぜ?」と目を向けて、その思いから逃げずに言葉に変えていくことで、言語化する能力は磨かれていくとこの本では言っています。
・自分の軸を見つける、タコワサ理論
メモを使って自己分析をすることは前田氏自身も就活時に30冊以上の「自己分析」を行なったこともあり、徹底的に「自己分析」を行うことで、次第に自分が持っている「人生の軸」が明確になってくると書かれています。
ではもし、自己分析をしても「人生の軸」というものが見つからなかったらと思われる人にこの本では、目の前のやるべきことから少し距離を置いて、客観的に俯瞰で自分を見つめる時間を持つことを勧めています。
このことを前田氏は「タコわさ理論」として紹介しており、
例えば、「明日もし地球が終わるとしたら何が食べたいか?」という問いに対して、小学生たちはカレーライスや、唐揚げなどをいうかもしれません。
そこで、「タコわさ」という子はまずいないと思います。もしかしたら「タコわさ」はその子にとってこの世で一番美味しい食べ物かもしれないのにです。
なぜ、「タコわさ」と言えないのかそれは「タコわさ」を「経験していない」からなのです。
このことから言えるように経験していない事は「やりたい」とも言えないのです。であるならば、経験の数自体を増やして「やりたいこと」を見つける確率を増やそうとこの本では言っています。
・言語化で夢は現実になる
「夢を紙に書くと現実になる」という話は、よく話題になると思いますが、このことについて前田氏は経験からまず夢を紙に書いた時点で潜在意識に刷り込まれる(マインドシェア)。すると、その夢に対して考える時間が長くなり、長ければ長いほど、必要なことを考えたり、現在地点との距離を測ってその差を埋めようとするからだと言われています。
もう一つは、「言霊の力」で表現されており、言葉にする事で、自己の潜在意識を引き上げ、言葉によって誰かの意識が変わり、それがなんらかの形で自分にポジティブに跳ね返ってくる、というものです。
・モチベーションの2種類型
夢を言葉にしてリストアップしたらそのために行動を起こしていくと思います。その時にモチベーションの型によってアプローチが少し違うとこの本では言っています。
まず「トップダウン型」と言われる、自分の最も大切な人生の軸が定まっている人は、その夢の達成に向けて貢献度が高そうなタスクから順に行動していくと思われます。
逆に「ボトムアップ型」と言われる「自分がワクワクする度合い」で重要度を決める人は、そのワクワクするかどうかで重要度を決めていけばいいと言われています。
・メモの本質はノウハウではなく姿勢
上の方でも書きましたが、メモを書くという事はテクニックの問題ではなく、「生き方」の問題であるとこの本では言っています。
些細な事でも未来において何がアイデアにつながるかも今は判断がつかないので、少しでも多くのアイデアの種をインプットしておくという、その飽くなき「姿勢」が価値ある情報のインプットにつながると言っています。
・いち早くメモを努力から習慣へ
この本で前田氏はメモを取る事は傍から見れば、すごい努力に見れるかもしれませんが、「習慣であるので」、むしろ「やらないと不安になる」レベルにあるそうです。
毎日「歯磨き」をするように、目の前の情報をメモに残すという習慣にしていってほしいとこの本では言っています。
以上がこの本を読んでの気づいた点です。確かにこれからの時代自分の価値を付加していくために「自分には何ができるか」「自分は何がしたいか」にもっとフォーカスを当ていきたいと思いました。
この本を読んだからには是非「メモを取る」ということを実践していきたいと思いました。まずはこの本の最後に載っている自分を知るための自己分析1000問に挑戦してみたいと思います!!!
メモの魔力 The Magic of Memos (NewsPicks Book)
- 作者: 前田裕二
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2018/12/24
- メディア: 単行本
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