チーズはどこへ消えた?
どーもまつまつです。
今日の本の紹介は
名著中の名著
です。
- 作者: スペンサージョンソン,Spencer Johnson,門田美鈴
- 出版社/メーカー: 扶桑社
- 発売日: 2000/11/27
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- 購入: 11人 クリック: 153回
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どのオススメの本のサイトやブログでも紹介されているこの本
まつまつも今更ですが、読んでみました。
本の内容についてはとてもわかりやすい物語の構成でなっていて、内容も100ページにも満たなく、すぐに読むことができる本です。
しかし、その中に、社会の変化に対応していくべき考えた方や登場人物と自分を重ね合わせることで「変化」に対する自分の反応を知ることができます。
内容を簡単に説明すると・・・
この中で出てくるものは「チーズ」と「迷路」そして二匹のネズミ「スニッフ」「スカリー」と二人の小人「ヘム」「ホー」です。それぞれのこの本での意味は
「チーズ」
私たちが人生で追い求めているもの、つまり、仕事、家族、財産、健康、精神的な安定等々の象徴
「迷路」
チーズを追い求める場所、つまり、会社、地域社会、家庭等々の象徴
「スニッフ」
変化に対して、いち早く変化を嗅ぎつけることができる
「スカリー」
変化に対して、すぐさま行動を起こすことができる
「ヘム」
変化に対して、一層まずいことになりやしないかと怯えて、変化を認めず、変化に逆らう
「ホー」
変化に対して、もっといいことがあるに違いないと、うまく変化の波に乗ろうとする
などの特徴があります。
物語はあるところに二匹のネズミと二人の小人がいて、毎日自分にとって特別なチーズを見つけようと長いこと迷路を探しています。
ネズミ二匹は単純で非効率的ですが、 試行錯誤を繰り返しながら、小人二人は過去の経験から得た教訓と思考による方法をとり、時にうまくいき、時に人間特有の信念と感情が物の見方を鈍らせたりしながら、それぞれの方法で、チーズを探し、ついにある場所でチーズを見つけます。
このチーズを見つけてから二匹と二人の行動は変わっていきます。二匹は毎日朝早くから急いでチーズの元へいき、チーズを食べますが、二人はいつもより遅く、ゆっくりチーズの元へ行き、そしてすぐには手をつけず、くつろぎ始めます。
そして二人は置いてあるチーズを自分たちのものであると考えるようになり、もっと安心するために、近くに引っ越し、友達も連れてきて、見せびらかすようになります。
その間二匹は毎朝チーズのところに着くと、あたりを見回して「何か異変はないか」と嗅ぎ回ってから腰を落とし、チーズにかじりつきます。
そして、ある日チーズがなくなってしまいます。
そこで、二匹のネズミたちは何も驚かず、すぐに次のチーズを探し出します。
しかし、二人の小人の反応は違います。「なんてことだ!」「こんなことあっていいわけがない!」と顔を赤らめて怒るのです。
二人は事態を信じられず、あたりを調べるばかりです。最初のうちはすぐに次のチーズを探しに行った二匹のネズミたちを笑っていましたが、だんだん不安になってきます。
そこで、小人の一人の「ホー」は「出かけよう!」ともう一人の小人の「ヘム」を誘いますが、「ヘム」は「ダメだ。いずれチーズが戻ってくるはずだからここで見守っていよう」と言います。
そして、見るに見かねた「ホー」は以前のようにチーズを探す旅に出かけます。
一方「ヘム」は怒り、耳を貸そうとしません。仕方なく、「ホー」は一人でチーズを探す旅に出かけます。
一歩迷路へ踏み出すと「ホー」にはどんどんと活力が湧いてきます。
「ホー」は、「もし戻ったらチーズがあったらどうしよう」「もしチーズが見つからなかったらどうしよう」という恐怖を乗り越えながら、変化が起こることは自然であることに気づき、新しいチーズを見つけることができれば、きっと幸せになれると信じ、希望を持ち、新しいチーズをひたすら探します。
そして、ついに次のチーズを見つけることができたのです。そこには先に旅立った二匹のネズミたちもいます。
新しいチーズを見つけた「ホー」は道中、まだ残っていて、またチーズを探しに出かけているかもしれない「ヘム」のために道しるべになるように、自分の考えてきたことを書き記しています。
そして、「ホー」は以前と違い、毎日チーズを点検し、予期せぬ変化に驚かないように他のチーズも探すようになったのです。
以上がざっとこの話をまとめたものですが、その中でも気づいた点を紹介します。
・もし恐怖がなかったらどうするだろう
・早い時期に小さな変化に気づけば、やがて訪れる大きな変化に対応ができる
・「変化」に対して
です。
・もし恐怖がなかったらどうするだろう
物語の中で、新しいチーズを探し始めた「ホー」は恐怖を感じます。このままでいたらますます事態が悪化するという恐怖は行動を引き起こす原動力にもなります。一方で、恐怖のあまり何もできなくなることもあります。
しかし、恐怖のあまりそこを動けずにいるより、「何もしないよりましだ」と行動する方が幾分かマシであるとこの本を読んでそう理解しました。
・早い時期に小さな変化に気づけば、やがて訪れる大きな変化に対応ができる
物語の中で、二匹のネズミはチーズを見つけた後でも、周りを見渡し、何か変化がないか確認します。そして、チーズがなくなるような大きな変化があっても驚かず、すぐに次のチーズを探し始めます。ここは最初二人の小人の行動を大きく分かれるものになります。
のちに、「ホー」もそうしておけばよかったと思うほど、二匹の行動は必要なことだったのです。
自分も今の現状に満足せず、いつまでもこの状況が続くことはないので、小さな変化にもアンテナを張り、大きな変化が来てもすぐに動ける準備をしておかないといけないと思いました。
・「変化」に対して
物語の最後に「ホー」は一連のチーズのことで経験したことを以下のように書き記しています。
・変化は起こる
チーズはつねにもっていかれ、消える
・変化を予期せよ
チーズが消えることに備えよ
・変化を探知せよ
つねにチーズの匂いをかいでいれば、古くなったのに気づく
・変化にすばやく適応せよ
古いチーズを早くあきらめれば、それだけ早く新しいチーズを楽しむことができる
・変わろう
チーズと一緒に前進しよう
・変化を楽しもう!
冒険を十分に味わい、新しいチーズの味を楽しもう!
・進んですばやく変わり、再びそれを楽しもう
チーズはつねにもっていかれる
常に「変化」していく現状に対して、変化を感じ、変化に備え、変化に適応していくそして、新しいチーズを見つけるといったことを、面白く、わかりやすく書いてある本だと思いました。
この本は自分たちの年代にも、小さい子たちにもぜひ読んで、これから起こっていく変化に適応しながらどんどん新しいチーズを探していける考えをもって行ってほしいと思いました。
- 作者: スペンサージョンソン,Spencer Johnson,門田美鈴
- 出版社/メーカー: 扶桑社
- 発売日: 2000/11/27
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- 購入: 11人 クリック: 153回
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